カモスタット コロナ。 新型コロナウイルス感染症(COVID

新型コロナに有効? 期待高まる日本の意外な医薬品:日経ビジネス電子版

カモスタット コロナ

ダイヤモンド・セレクト編集部 学校、不動産、シニアライフなど、人生の節目に関わる媒体を適宜、編集・発行している。 最新刊は、。 7月に『(仮)本当に子どもの力を伸ばす学校 中高一貫校・高校 大学合格力ランキング』を刊行予定。 中学受験への道 首都圏とりわけ東京区部に住む小学生にとって、国公私立の中高一貫校受験は2人に1人が経験する一大イベントだ。 多くの子どもは小4から塾に通うことで準備を始め、1000日間ほどの受験勉強を続けることになる。 「中学受験は親の受験」と呼ばれるように、子どもと一緒に親の取り組みも問われる。 中学入試の構造、中高一貫校の姿、学校選びの秘訣といった実践的な情報に加えて、どのタイミングで何をしたらいのか、受験生の親の心得も指南する。 森上教育研究所 もりがみきょういくけんきゅうじょ 中学受験指南の第一人者、森上展安代表が1988年に設立。 『入りやすくてお得な学校』(ダイヤモンド社)など学校情報にも詳しく、中学受験塾や中高一貫校のコンサルティングも行っている。 2004年から受験生の父母向けセミナーも主催している。 最新の開催情報とお申し込みはこちらのサイトから• 中学受験への道 首都圏とりわけ東京区部に住む小学生にとって、国公私立の中高一貫校受験は2人に1人が経験する一大イベントだ。 多くの子どもは小4から塾に通うことで準備を始め、1000日間ほどの受験勉強を続けることになる。 「中学受験は親の受験」と呼ばれるように、子どもと一緒に親の取り組みも問われる。 中学入試の構造、中高一貫校の姿、学校選びの秘訣といった実践的な情報に加えて、どのタイミングで何をしたらいのか、受験生の親の心得も指南する。 内田医師と対談する森上展安・森上教育研究所代表。 カモスタットは基本的には毎食後1錠服用する。 人混みなど感染の可能性が高い場所に行く際には1回2錠も可 明らかにされた新型コロナウイルスの侵入経路 2002年冬から大流行した同じコロナウイルスであるSARS(重症急性呼吸器症候群)と対比しながら、論文の概念図では、新型コロナウイルスがヒトの細胞内に侵入する過程が示されている。 ウイルスは遺伝子である核酸の周りをたんぱく質の殻が覆った構造になっている。 これがヒトのたんぱく質「ACE2」と結合した後、その細胞膜上にあるたんぱく分解酵素「セリンプロテアーゼ」の一種であるTMPRSS2と手を取り合うような形で、ヒトの細胞内に侵入することにより、ウイルスに感染するのだ。 内田義之(うちだ・よしゆき) 内科医、日本呼吸器学会指導医(医学博士)。 医療法人社団重陽理事長、さんくりにっく院長。 1955年東京生まれ。 麻布学園高校、筑波大学医学専門学群を経て、同大学院博士課程医学研究科生理系呼吸器内科学進学。 ジョンズホプキンス大学フェロー、ウェイン州立大学リサーチアソシエイト。 茨城県内の病院に勤務、2001年には日本の医学系大学ベンチャー第1号「プロジェクトユー」の代表取締役社長も務めた。 NPO法人化学物質による大気汚染から健康を守る会(VOC研究会)にも参加している。 呼吸器と感染症のエキスパート。 感染を防ぐためにはTMPRSS2の作用を抑制すればいい。 カモスタットメシル酸塩がそうした作用をする薬剤として可能性を持つことが論文では示唆されていた。 この薬剤は小野薬品工業から「フオイパン」という製品名で1985年に商品化されている。 用法としては、慢性膵炎や術後逆流性食道炎が挙げられており、膵臓から分泌されるたんぱく分解酵素の働きを抑える作用がある。 「カモスタット」という製品名で他社からも発売されているジェネリック医薬品であり、薬価は低い。 臨床医はいまそこで苦しんでいる患者のために全力を尽くす。 以前からカモスタットのインフルエンザへの適応を訴えていた内田医師は、3月10日頃から、新型コロナウイルス感染が疑われる患者に処方するようになった。 40度以上の高熱が4~5日間続き、呼吸障害も起こして苦しんでいたのに、保健所からは検査が許されず、診断がつかなかった20代前半の女性患者に処方したところ、熱が低下し、元気になったことでその効果を実感した。 発売からの35年間で、カモスタットの主な副作用として報告されているのは、かゆみ、発疹、吐き気、腹部不快感、腹部膨満感、下痢などだが、すでに200件を超えている今回の投与では、重篤な例は報告されていないという。 現状では、カモスタットは肺炎への適応では承認されていないため、健康保険が適用されない。 医師による処方薬なので薬局で処方箋なしに購入することはできない。 また、用法が示すように大人向けで15歳以上が対象となっている。 さんくりにっくでは希望者に対応できるので、まずは相談してみたらいかがだろうか。 連絡先のEメールは、office-sun healthcarenet. jpとなっている。

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東京大がカモスタットの新型コロナに対する臨床研究を計画:日経バイオテクONLINE

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フサン注射用の有効成分 ナファモスタット 新型コロナウイルスの感染阻害作用があると報告されているカモスタット〈フオイパン錠〉の類似薬です。 このカモスタット〈フオイパン錠〉のコロナへの有効性については後でまとめてあります。 ナファモスタット〈フサン注射用〉の適応・効能効果• 膵炎の急性症状(急性膵炎、慢性膵炎の急性増悪、術後の急性膵炎、膵管造影後の急性膵炎、外傷性膵炎)の改善• 汎発性血管内血液凝固症(DIC)• 出血性病変又は出血傾向を有する患者の血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析及びプラスマフェレーシス) ナファモスタット〈フサン注射用〉の用法用量 膵炎の急性症状(急性膵炎、慢性膵炎の急性増悪、術後の急性膵炎、膵管造影後の急性膵炎、外傷性膵炎)の改善 通常、1回、ナファモスタットメシル酸塩として10mgを5%ブドウ糖注射液500mLに溶解し、約2時間前後かけて1日1〜2回静脈内に点滴注入する。 なお、症状に応じ適宜増減する。 汎発性血管内血液凝固症(DIC) 通常、1日量を5%ブドウ糖注射液1,000mLに溶解し、ナファモスタットメシル酸塩として毎時0. 06〜0. 出血性病変又は出血傾向を有する患者の血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析及びプラスマフェレーシス) 通常、体外循環開始に先だち、ナファモスタットメシル酸塩として20mgを生理食塩液500mLに溶解した液で血液回路内の洗浄・充てんを行い、体外循環開始後は、ナファモスタットメシル酸塩として毎時20〜50mgを5%ブドウ糖注射液に溶解し、抗凝固剤注入ラインより持続注入する。 なお、症状に応じ適宜増減する。 ナファモスタット〈フサン注射用〉の作用機序 酵素阻害作用 本品はトロンビン、活性型凝固因子(XIIa、Xa、VIIa)、カリクレイン、プラスミン、補体、トリプシン等の蛋白分解酵素を強力に阻害し、ホスホリパーゼA 2に対しても阻害作用を示す。 トロンビンに対する阻害作用は、ATIIIを介さずに発現する。 実験的急性膵炎に対する作用 本品はトリプシン、エンテロキナーゼ及びエンドトキシンを膵管内に逆行性に注入して惹起した各種実験的膵炎に対し、死亡率を低下させる(ラット、ウサギ)。 血液凝固時間延長作用 本品は各種凝固時間(APTT、PT、TT、LWCT、CCT)を延長させる。 血小板凝集抑制作用 本品はトロンビン、アドレナリン、ADP、コラゲン及びエンドトキシンによる血小板凝集を抑制する。 実験的DICに対する作用 本品はエンドトキシン投与による実験的DICに対し、各種凝血学的検査値を改善し、腎糸球体のフィブリン血栓形成を抑制する(ラット、ウサギ)。 体外循環路内の抗凝固作用 本剤を血液透析及びプラスマフェレーシスの抗凝固薬として使用したとき、血中濃度に相関した血液凝固時間の延長が体外循環路内にほぼ限局して認められた(ヒト)。 カリクレイン-キニン系に対する作用 本品は静脈内投与後採取した血漿において、ガラス粉によるキニン生成を抑制する(ラット)。 本剤を膵炎患者に投与した結果、カリクレインの活性化に基づく総キニノゲン量の減少が改善された。 補体系に対する作用 本品は補体溶血反応を抑制する 結果的に、すごく、たくさんの効果があるんですね。 ナファモスタット〈フサン注射用〉の薬価• 注射用フサン10:437円/瓶• 注射用フサン50:960円/瓶 カモスタット〈フオイパン錠〉のコロナウイルスへの有効性について 新型コロナウイルスへの有効性を試されてきたたくさんの医薬品の中の1つに、カモスタット〈フオイパン錠〉があります。 新型コロナウイルスがヒトの細胞に感染する際に、細胞の膜上にあるACE2と呼ばれる受容体たんぱく質に結合した後、やはり細胞膜上にあるセリンプロテアーゼと呼ばれる酵素の1種であるTMPRSS2を利用して細胞内に侵入していることが報告されています。 カモスタットはTMPRSS2を妨げる働きを持つことが知られており、重症呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)の原因となるコロナウイルスの感染を妨げることが報告されてきました。 コレが、簡単な新型コロナウイルスに対するカモスタットの作用機序です! ナファモスタットに関する東京大学医科学研究所の発表内容 そしてコレが、新型コロナウイルスの治療薬として期待されているナファモスタットに対しての発表です。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因ウイルスSARS-CoV-2の感染の最初の段階であるウイルス外膜と、感染する細胞の細胞膜との融合を阻止することで、ウイルスの侵入過程を効率的に阻止する可能性がある薬剤としてナファモスタット(Nafamostat mesylate、商品名フサン)を同定した。 本年3月初めにドイツのグループはナファモスタットの類似の薬剤であるカモスタット(Camostat mesylate、商品名フォイパン)のSARS-CoV-2に対する有効性を発表したが(参考文献1)、カモスタットと比較してナファモスタットは10 分の1以下の低濃度でウイルスの侵入過程を阻止した。 ナファモスタット、カモスタットともに急性膵炎などの治療薬剤として本邦で開発され、すでに国内で長年にわたって処方されてきた薬剤である。 安全性については十分な臨床データが蓄積されており、速やかに臨床治験を行うことが可能である。 発表概要 東京大学医科学研究所アジア感染症研究拠点の井上純一郎教授と山本瑞生助教は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因ウイルスである SARS-CoV-2が細胞に侵入する最初の過程であるウイルス外膜と細胞膜との融合を、安全かつ定量的に評価できる膜融合測定系を用いて、セリンプロテアーゼ阻害剤であるナファモスタットが、従来発表されている融合阻害剤に比べて10 分の1以下の低濃度で膜融合を阻害することを見いだした。 SARS-CoV-2が人体に感染するには細胞の表面に存在する受容体タンパク質(ACE2受容体)に結合したのち、ウイルス外膜と細胞膜の融合を起こすことが重要である。 コロナウイルスの場合、Spikeタンパク質(Sタンパク質)がヒト細胞の細胞膜のACE2受容体に結合したあとに、タンパク質分解酵素であるTMPRSS2で切断され、Sタンパク質が活性化されることがウイルス外膜と細胞膜との融合には重要である。 井上らはMERSコロナウイルスでの研究結果(参考文献2)をもとに、ナファモスタットやカモスタットの作用を調べたところ、ナファモスタットは1-10 nMという低濃度で顕著にウイルス侵入過程を阻止した。 このことから、ナファモスタットはSARS-CoV-2感染を極めて効果的に阻害する可能性を持つと考えられる。 発表内容 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が原因となる感染症(COVID-19)は、2019年暮れに中国・武漢で世界で初めて患者が確認されてから、2ヶ月あまりで世界152カ国に拡散し、世界保健機構(WHO)も2020年3月11日にパンデミックを宣言した。 日本では、感染者の多くが無症候性キャリアもしくは軽症であるものの、重症化しさらに高齢者や基礎疾患がある人の場合には死に至ることがある。 しかしながら現時点で効果が確認された治療薬は存在せず、その開発は急務である。 既に全世界的にSARS-CoV-2の感染が拡大している現状を鑑みると、安全性が確認された既存の薬から治療薬を探すいわゆるドラッグリポジショニングは極めて有効と考えられる。 SARS-CoV-2などのコロナウイルスは、脂質二重層と外膜タンパク質からなるエンベロープ(外膜)でウイルスゲノムRNAが囲まれている。 SARS-CoV-2はエンベロープに存在するSpikeタンパク質(Sタンパク質)が細胞膜の受容体(ACE2受容体)に結合したあと、ヒトの細胞への侵入を開始する。 Sタンパク質はFurinと想定されるヒト細胞由来のプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)によりS1とS2に切断される。 その後S1が受容体であるACE2受容体に結合する。 もう一方の断片S2はヒト細胞表面のセリンプロテアーゼであるTMPRSS2で切断され、その結果膜融合が進行する。 HoffmannらによりSARS-CoV-2の感染にはACE2とTMPRSS2が気道細胞において必須であることが発表された。 井上らは、2016年にMERS-CoV Sタンパク質、受容体CD26、TMPRSS2に依存した膜融合系を用いてセリンプロテアーゼ阻害剤であるナファモスタットが膜融合を効率よく抑制してMERS-CoVの感染阻害剤になることを提唱した。 そこで今回、293FT細胞(ヒト胎児腎臓由来:を用いてSARS-CoV-2 Sタンパク質、受容体ACE2、TMPRSS2に依存した膜融合測定系を用いて、ナファモスタットがSARS-CoV-2 Sタンパク質による膜融合を抑制するかどうか検討した。 その結果ナファモスタットは10から1000 nMの濃度域で濃度依存的に抑制した。 つぎにACE2やTMPRSS2を内在的に発現し、ヒトで感染が起こるさいに重要な感染細胞と考えられる気道上皮細胞由来のCalu-3細胞を用いて同様の実験を行ったところ、さらに低濃度の1-10 nMで顕著に膜融合を抑制した。 この濃度域はMERS-CoV Sタンパク質による膜融合に対する抑制濃度域とほぼ同じである。 さらに井上らはナファモスタットと類似のタンパク質分解阻害剤であるカモスタットの作用を比較検討したところ、SARS-CoV-2 Sタンパク質による融合において、ナファモスタットはカモスタットのおよそ10分の1の濃度で阻害効果を示すことが明らかになった。 以上から、臨床的に用いられているタンパク分解阻害剤の中ではナファモスタットが最も強力であり、COVID-19に有効であると期待される。 ナファモスタット、カモスタットともに膵炎などの治療薬剤として本邦で開発され、すでに国内で長年にわたって処方されてきた薬剤である。 ナファモスタットは臨床では点滴静注で投与されるが、投与後の血中濃度は今回の実験で得られたSARS-CoV-2 Sタンパク質の膜融合を阻害する濃度を超えることが推測され、臨床的にウイルスのヒト細胞内への侵入を抑えることが期待される。 カモスタットは経口剤であり、内服後の血中濃度はナファモスタットに劣ると思われるが、他の新型コロナウイルス薬剤と併用することで効果が期待できるかもしれない。 こ新型コロナウイルス感染症治療として、ナファモスタット(製品名:フサン)をめぐり、東京大学、理化学研究所(理研)、日医工、第一三共は6月8日、吸入製剤の共同開発について基本合意したと発表した。 ナファモスタットは点滴静注製剤しかないが、気道や肺に高濃度で移行できる 吸入製剤の効果が期待されている。 抗インフルエンザウイルス薬・イナビルの経験を有する第一三共が参画し、開発を加速させたい考えだ。 今後は第一三共が主体となり、7月までに非臨床試験を開始する予定。 当局との協議を踏まえ、2021 年 3 月までの臨床試験移行を目指す。 現時点では申請・販売は第一三共が担う予定で、いち早い治療選択肢の提供を目指すという。 ナファモスタットは、東京大学医科学研究所が新型コロナの原因ウイルスであるSARS-CoV-2 の感染の最初の段階であるウイルス外膜と、感染する細胞の細胞膜との融合を阻止することで、ウイルスの侵入過程を効率的に阻止する可能性があることを指摘していた。 理研は、創薬化に最適化するために、アカデミアと企業・医療機関の橋渡しを行っており、理研の持つ多方面の先端技術を用いて研究開発を支援するとしている。 ナファモスタットは現在、急性膵炎や播種性血管内凝固症候群などの治療薬として、国内で長期間処方されている。 製造販売元の日医工は蓄積したデータを提供するほか、共同研究開発への原薬供給を行う。 データの提供を通じ、開発スピードの加速も期待できるとしている。 今回はこんな感じですねーー 新型コロナウイルスに対する2番目の治療薬として治験が進められることになったこの ナファモスタット。 レムデシビル〈ベクルリー点滴静注〉同様、早い段階での承認を得られるのか、気になるところです。 ではでは、しぐでしたっ.

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東大、新型コロナウイルス感染阻止が期待できる既存薬剤を同定

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1つは、何らかの疾患を対象に承認されたり、臨床試験が実施されたりしていて、基本的な安全性が確認されている既存薬を転用するアプローチ(ドラッグリポジショニング、ドラッグリパーパシングなどと呼ばれる)。 もう1つは、新型コロナウイルスのため、新たに新薬の研究開発を始めるアプローチだ。 2020年4月にもレムデシビルの有効性が判明 既存薬を転用するアプローチでは、新型コロナウイルスへの有効性が期待できる複数の低分子化合物の臨床試験が走っている状況だ。 中国では、インフルエンザに対して広く使われている「LianHua QingWen」を含む、伝統的な中国医学を施すものも含め、3月9日現在で、200本以上の臨床試験が進行中だ。 主なものでは、抗ウイルス薬のレムデシビル(Remdesivir)、抗ウイルス薬のロピナビル・リトナビル、抗原虫薬のクロロキン(Chloroquine)、抗ウイルス薬のファビピラビルなどを投与する臨床試験が行われている。 中でも、比較的開発が進んでいるのが、米Gilead Sciences社がもともとエボラ出血熱を対象に開発を進めていた、低分子化合物であるレムデシビルだ。 レムデシビルは、抗ウイルス活性を持つ核酸アナログ製剤であり、MERSやSARSのウイルスに対する試験管内の(in vitro)実験や、MERSやSARSに感染させた動物モデルの(in vivo)実験で効果が示されていた経緯から、COVID-19への開発が進んでいる。 中国や日本、米国を中心に世界では、レムデシビルの臨床試験が複数進んでいるが、最も早く結果が判明しそうなのが、圧倒的に患者が多い中国を拠点に、中日友好医院(北京市)が主導している2本のランダム化二重盲検プラセボ対照試験(RCT:実薬とプラセボ(偽薬)を医師も患者も分からない状態で投与して実薬の効果を評価する臨床試験)だ。 1本は、軽度から中等度のCOVID-19の患者、308例にレムデシビルまたはプラセボを投与する臨床試験、もう1本は重度のCOVID-19の患者、453例にレムデシビルまたはプラセボを投与する臨床試験で、いずれも2020年4月には結果が明らかになる予定だ。 COVID-19の治療薬の開発に当たって、世界保健機関(WHO)は、RCTを実施し、死亡率を下げたり、転帰を改善したりする有効性を確認することが重要だとの見解を示しており、これらの臨床試験はその第一歩になるとみられる。 もともとエボラ出血熱の治療薬として開発が進められている抗ウイルス薬であるが、RNAポリメラーゼを阻害することが報告されている。 コロナウイルスの増殖にもRNAポリメラーゼが関わっているとされ、未承認ではあるが、アビガンと共に新型コロナウイルス感染症に対する有力な治療薬候補となっている(画像:123RF) ただし、臨床試験で結果が出たからといって、日本を含め、世界ですぐにCOVID-19にレムデシビルを使えるかというとそう簡単ではなさそうだ。 レムデシビルは現在世界のどの国・地域でも承認されておらず、そのため流通もしていない。 Gilead社は、同臨床試験を補完する目的で同社が実施している別の臨床試験の結果などを待った上で、承認申請を行うかどうか検討する方針で、日本で使えるようになるかどうかも現時点では不透明だ。 表1 世界で治療薬候補として臨床試験が実施されたり、基礎研究の結果から効果が期待される既存薬 一般名 「商品名」 企業 現在の適応症(開発対象疾患) 新型コロナウイルスに対する効果と開発状況 カモスタット 「フオイパン」など 小野薬品工業など 慢性膵炎など ドイツなどの研究チームによる基礎的な実験で、新型コロナウイルスがヒト細胞に感染する際にセリンプロテアーゼのTMPRESS2を利用することを解明。 同研究チームはカモスタットのTMPRESS2の阻害活性によって抗ウイルス活性を発揮するのではないかと指摘している クロロキン 「Resochin」(日本未承認) ドイツBayer社 マラリア感染症など クロロキンは、in vitroで新型コロナウイルスの抑制効果が認められている。 中国で臨床試験が実施されている シクレソニド 「オルベスコ」 帝人ファーマ 気管支喘息 国立感染症研究所での基礎的な実験で、新型コロナウイルスに対して強い抗ウイルス活性を認めたと報告されている。 国内で臨床研究を実施予定 ファビピラビル 「アビガン」 富士フイルム 富山化学 新型または再興型インフルエンザウイルス感染症 細胞内で変換された三リン酸化体が、ウイルスのRNAポリメラーゼを選択的に阻害する。 ファビピラビルは、in vitroで新型コロナウイルスの抑制効果が認められている。 中国など複数の国で臨床試験が実施中 ロピナビル・リトナビル 「カレトラ」 米Abbvie社 HIV感染症 HIV-1に対するプロテアーゼ阻害薬。 コロナウイルスに対する作用機序は明確になっていないが、ロピナビルはin vitroでMERS-CoVの抑制効果が認められている他、動物モデルでも予後改善効果があった。 中国などで臨床試験が実施中 WHOや関連学会、臨床試験登録サイトなどの情報を基に編集部で作成。 このうち、現状で中国や米国で複数の臨床試験が積極的に実施されているのは、レムデシビルとロピナビル・リトナビルだ 基礎研究の結果から注目を集める既存薬も 既存薬を転用するアプローチでは、現時点で臨床試験を実施する段階には至っていないものの、基礎研究の結果から、複数の低分子化合物について、新型コロナウイルスへの有効性が示唆される結果が得られている。 その1つが、帝人ファーマが気管支喘息を対象に販売している吸入ステロイドの「オルベスコ」(シクレソニド)だ。 国立感染症研究所での実験の結果、2020年2月までに、シクレソニドが新型コロナウイルスに対して抗ウイルス活性を持つことが明らかになっていたという。 国内では、神奈川県立病院機構神奈川県立足柄上病院が、COVID-19による肺炎の初期から中期の患者3例に、シクレソニドの吸入を使用し、3例とも改善したと報告している。 他にも、ドイツやオーストリア、ロシアなどの研究チームが実験の結果、新型コロナウイルスのヒト細胞への感染時、ACE2受容体に結合した後にセリンプロテアーゼのTMPRESS2を利用していることを突き止め、2020年2月末に論文発表した。 研究チームは、日本や韓国で慢性膵炎などを対象に承認されている、カモスタット(後発医薬品あり)がTMPRESS2の阻害活性を持つことから、COVID-19の治療に利用できるのではないかと指摘している。 モノクローナル抗体は半年後に臨床試験入りか COVID-19を対象に、新たに治療薬の研究開発を始める製薬企業やバイオ企業も出始めた。 具体的には、新型コロナウイルスを構成する蛋白質を抗原として接種して、免疫を誘導した動物や、新型コロナウイルスに感染後、回復して免疫が誘導されている患者から、抗ウイルス活性の高いモノクローナル抗体を選別して開発する動きが目立つ。 現在までに国内外の複数のバイオ企業が、モノクローナル抗体の開発に乗り出しているが、先行しているとみられる米Vir Biotechnology社は、既に治療薬の候補となる、2種類のモノクローナル抗体を同定。 今後、5カ月から7カ月以内にそれらモノクローナル抗体の臨床試験開始届(IND)を提出する計画だ。 同社は既に、中国WuXi Biologics社に開発・商業化権を導出しており、抗体の製造や臨床試験の実施は、WuXi社が担う。 一部報道によれば、Pfizer社は既に治療薬候補となる低分子化合物を同定済みだという。 ただし、「新規の低分子化合物は非臨床試験での安全性評価などに時間がかかるため、モノクローナル抗体より、臨床試験の開始までに時間がかかるとみられる」(業界関係者)。 核酸医薬の1つである、siRNA医薬の開発に乗り出す企業も複数出てきた。 COVID-19の治療薬開発に向け、Vir Biotechnology社と組んだ米Alnylam Pharmaceuticals社は、新型コロナウイルスのゲノム配列から、既に350種類以上のsiRNAの候補を設計・合成しており、動物実験では、肺への送達も技術的に可能なっているという。 今後、in vitroでの評価を経て、Vir Biotechnology社がin vivoなどで評価を進める見通しだ。

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